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6月 2026

シコネックスとシリコン・オーストリア・ラボ(SAL)が戦略的提携を締結

オーストリアの装置メーカーであるSiconnex社と研究機関Silicon Austria Labs(SAL)は、覚書(MoU)を締結した。この提携の核心となるのが、欧州のパイロットライン「CHAMP-ION」である。

CHAMP-IONは、イオントラップチップの産業用製造に向けた欧州初のパイロットラインである。SALの主導の下、オーストリアはこのイニシアチブに大きく貢献している。両パートナーは、これらのイオントラップ量子技術の開発と生産を大幅に推進し、産業規模での展開を可能にすることを目指している。

Siconnexとの提携における技術的な焦点は、同社のBATCHSPRAY®技術を用いた高精度な湿式エッチングにある。

SALのシニアディレクターであるモッセン・モリディ氏、Siconnexの共同CEO兼CMOであるファビオ・ヴェルンドル氏、およびSALのCEOであるクリスティーナ・ヒルシュル博士による正式な調印式が、CHAMP-IONパイロットラインの特別イベントの中で行われた。

欧州の半導体産業に向けた専門知識の融合

「これは、半導体分野における研究開発のための素晴らしいパートナーシップの始まりです」とファビオ・ヴェルンドル氏は強調する。同氏は、CHAMP-IONのような欧州のイニシアチブを成功させるためには、装置メーカーの詳細なノウハウを直接取り入れることが不可欠であると指摘する。

この協力関係は、研究から製造へと直接的な架け橋を築くものである。「装置メーカーとして、我々は専門家であり、装置を詳細に熟知しています」とヴェルンドルは続ける。「我々はSALのような施設にその知識を持ち込み、これらすべての分野において最良の結果をもたらすことができます。」

この的確な連携こそが、半導体分野における欧州の技術力の基盤を持続的に強化するための鍵となる。